しーぷのすこすこシャドバブログ

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【構築過程】アンリミ式神ビートダウンが出来上がるまで【デッキ解説】

先日ちょろっとだけ紹介した【式神ビートダウン】の解説です。今回はデッキの動きはシンプルなもので正直あまり解説することがありません。なのでデッキ解説をお話しした後にこのデッキが出来上がるまでの構築過程も記していきたいと思います。

 

 

解説パート

・デッキコンセプト

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 画像が今回のレシピです。基本の戦術は「キョウカ・カオスウィザードを軸に、進化時のスペルブーストを利用してフォロワーを毎ターン大量展開して押し付ける」というものであり、目指すべき盤面です。

≪クラシカルソーサラー≫と≪鬼呼びの導師≫は場にいるだけでプレッシャーを与え、キョウカと≪真実の狂信者≫の高スタッツが相手のライフを奪い取ります。総じて場に脅威を4~5体並べることで相手に処理を強要、対処されれば次のターンにもう一度大量展開を叩きつけ、生き残ればそのまま殴り勝つミッドレンジデッキです。

クラシカル+守護形代+鬼呼び+キョウカ(進化)+狂信者(魔法剣付き)が理想の盤面です。色々言っていますが要は大量展開を毎ターン押し付けるというシンプルなもので、往年のドロシーウィッチみたいなものですただこのデッキはライフを奪うことよりも盤面を制圧する方向にシフトしているデッキタイプになります。

 

対アグロには≪クラシカルソーサラー≫を用いて捌ききり、ミッドレンジには≪鬼呼びの導師≫が答えてくれます。対ウィッチには高スタッツフォロワーを守護フォロワーで守りながら殴り切ります。総じて≪クラシカルソーサラー≫が優秀で、1枚守護を張るだけでもライフレースに余裕が生まれます。後述しますがこのカードの存在がこの構築に至る理由になっています。

 

・マリガン

≪運命の導き≫か≪カオスウィザード≫を最優先で1枚キープor狙いに行く。基本はこれです。兎にも角にも展開に手札を消費するのでこの2枚は常にキープしたいです。

対アマツとアグロは≪クラシカルソーサラー≫を積極的に狙いましょう。対ウィッチは先手後手問わず≪小さな優等生・キョウカ≫が欲しいところですが、あくまで最優先は5コスのドローカードになります。

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そろそろ規制されてもおかしくない2枚。てか規制しないとウィッチの天下になってしまう気がする。

 

・プレイングの注意点

一度に大量展開することを念頭においてゲーム進めましょう。その際に大事なのが、序盤でも率先してフォロワーを並べていくことです。理由はライフレースを制するためです。

過去に紹介した【式神超越】の記事では式神・形代≫はミラーでは2ターン目にはプレイしないことを強く言いましたが、今回はたとえ対ウィッチ戦でも積極的に出していくことが求められます。というのも初動で使える2コスのカードが9枚と少なく(≪虹の輝き≫は条件があるため除外)、2ターン目パスするほどスペルブーストに余裕がないためです。またライフを1点詰め切れなくて負けることが多く、序盤から積極的にダメージを与えに行きたいからというのもあります。キョウカも同様で3ターン目にしっかり着地させてダメージレースを優位に進めたいですね。後手3ターン目に出して4ターン目進化で顔を殴れるのが理想です。

式神・形代≫についてもう少し言及すると、ゲーム前半に≪虹の輝き≫を打たせておきたいという狙いもあります。このデッキは≪クラシカルソーサラー≫から出てきた守護形代で高スタッツフォロワーを守ることが基本となるため、後半≪虹の輝き≫でバウンス→フォロワー除去をされると途端にライフレースの雲行きが怪しくなります。勿論毎ターン展開が理想ですが、守り切れればそれだけ勝利に近づくため、積極的に守護フォロワーは並べたい。その時に邪魔な≪虹の輝き≫はどうせ打たれるなら序盤の方がこちらの傷は浅くて済むのです。バウンスされても後半守護になったり突進したりできるので完全に腐ることもありませんしね。

 

また疾走フォロワーを≪真実の狂信者≫のみにしているので、1ターンでいきなりライフを大量に奪い取る戦術は取りにくい。そのためライフを奪う場面、場を制圧する場面の見極めをしっかり行うこと。中途半端にフォロワーを小出ししても勝てません。出すときは一気に展開しましょう。≪真実の狂信者≫は重要なアタッカーなので≪魔法剣≫での強化や守護フォロワーで守ったりと大事に扱いましょう。

 

・デッキ相性とマッチアップ

有利

【アマツエルフ】

【疾走スペルウィッチ】

【各種アグロ】

 上記3つに勝てるように構築を目指しました。当然有利になるように組んでいます。除去されても何度でも大量展開を叩きつけてやりましょう。2回叩きつければ大体のゲームは勝てます。大量展開する際には≪クラシカルソーサラー≫を必ず出して、複数枚ある時は2ターンに分けて出すようにしましょう。

 

やや有利

自傷ヴァンプ】

相手の自傷に合わせて≪真実の狂信者≫とバーンカードを叩きつけてやりましょう。自傷しまくったところにカウンターするイメージです。フラウロスの除去は手札と相談して、カウンターパンチが決まりそうなときはスルー。無理して除去する必要はないけれど見極めはしっかり行う。裏目は≪姦淫の翼≫と≪デビルシープ≫といったライフ回復要因のみ。打たれたら場の制圧に努めましょう。

 

五分

【エイラビショップ】

クルトの有無、先手後手差で大きく勝率が変わります。基本は後手が有利。進化権を吐かせるのが大事。クルトケアは回復札の枚数×2+1になるような体力フォロワーを作ること。複数体作れればgood。また≪魔法剣≫を用いて高スタッツフォロワーを用意して、進化で殴られても死なないフォロワーを作れれば勝利は目前。

 

不利

【超越ウィッチ】

【その他低速コントロールデッキ】

除去能力が高くクオン超越という最高級のフィニッシャーが存在するため、ゆったりとしたゲームは出来ない。序盤から攻め続けること。

【その他コントロール】は例としてローテーションの【リノセウスコントロール】のようなデッキが該当。回復量が多すぎて決めきれない。対策としてOTKを意識。デッキ全部を用いて戦う。

 

無理

【ペインレスロイヤル】

デッキの構造上勝つことはかなり厳しい。記事を書いている2/20現在、シェアを伸ばしつつある。対処が厳しく勝てる構築がかなり狭まることから正直このデッキはナーフして欲しいところです。

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この子マジでどうにかして・・・

 

・解説まとめ

ざっと書いてみたが、思ったほど書くことが無かった。動きはスペルウィッチと大差ないため今更それらの動きを解説したところで需要もないしね。ぶっちゃけアディショナルカードが追加されて環境も変わるためここで解説をしたかったのが正直なところだ。

 

構築を始めた時は【アマツエルフ】がまだまだ環境を蹂躙していた時なので大きく勝つことが出来たが、【ペインレスロイヤル】が増えてきたこともあり、正直今使うかと言ったら微妙なところ。アグロデッキに対して抜群の勝率を誇るので、それらのデッキが台頭したら是非おすすめしたいデッキです。

 

この後はこのデッキが完成るまでの構築過程を話していきたいと思います。なぜ式神を選んだのか、環境メタへの考え方などを話していきます。

 

・構築過程

・構築するに至った経緯

2月中旬に入ってから僕は【アマツエルフ】を使用していたのですが、思うように勝つことが出来ませんでした。というのもアマツを起動した後もウィッチの≪クラシカルソーサラー≫による防御が予想以上に強力で、バフが少ないと攻撃をいなされて負けてしまうことが多発しました。バフを増やしたりしましたが、溜めてるうちに今度は向こう側が疾走フォロワーで一気に殴ってくる。そもそも4ターン目に大量展開してくる等、ウィッチ特有の爆発力をこちらは受けきれませんでした。

さらには先攻のアグロデッキへの勝率が芳しくなく、先手後手差があまりにも激しいため運ゲーに感じていました。これらのデッキは高いTeirのため試合を避けることはとても厳しい。そのため【アマツエルフ】の使用を止め、苦手とする2デッキ+【アマツエルフ】に勝てるデッキ作りを始めました。

・まずは疾走ウィッチを触ったが・・・

アマツに強いなら俺も疾走ウィッチ使ったれと思って触りだしましたがパッとしません。≪双刃の魔剣士≫と≪刃の魔術師≫が思った以上に弱かったのです。

≪双刃の魔術師≫はコストが重く2点ダメージもバフを複数回行ったアマツには無意味、同系も守護になった≪式神・形代≫を突破できないと、環境に噛み合っていません。前々から評価が低かったのもありすぐに抜けました。≪刃の魔術師≫は攻撃させたら軽くて強いけどそれだけ。受けに回った時の弱さが際立ちます。2枚とも正直微妙なカードでしたが、疾走ウィッチなんだから採用しなければと惰性で入れていた節すらあります

では今まで疾走ウィッチを支え続けた2枚が弱かったので新戦力の式神に寄せようと≪鬼呼びの導師≫と≪陰陽の開祖・クオン≫を入れてみたけど今度は中途半端なデッキに。超越も入ってないから決定打に乏しい。かと言って超越は遅くて間に合わないと何かしらの欠点を併せ持ちます。(そもそも完璧なデッキは存在しませんが)

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2つとも弱いカードではないけど環境、目指すデッキにフィットしてない。

 

・このデッキ構築が目指す場所

上記から迷走してきたので一旦初心に帰り、自分が何を目指しているのかを考え直しました。下記にまとめると、

・【アマツエルフ】【疾走ウィッチ】【アグロ】に勝てる構築を目指す

→すべてアグロデッキ

→相手の脅威を受け流せばほとんど勝ち

→これらのデッキは複数枚の守護フォロワーに弱い

→捌ききってもトップで解決されることがある。

そのため盤面を捌くことに重きを置きつつライフも大量に奪える構築を目指すことになりました。クオンウィッチよりも軽くアグロには≪クラシカルソーサラー≫を軸にどっしり構えられるデッキがイメージするところです。

その中で全てのデッキに対して≪クラシカルソーサラー≫が有効であること、自分も≪クラシカルソーサラー≫が敗因で何度も負けたことを思い出し、≪クラシカルソーサラー≫を用いた場を形成することを念頭とした構築作りに入ります。

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攻めも守りもこなす万能フォロワー

 

・固定概念に捕らわれない→完成へ

 一見この【式神ビートダウン】は魔法剣を採用する割に疾走の枚数も少なく、かといってクオン、ドロシーといった重量級も採用していない中途半端な構築です。ですがこれがこのデッキの目指した形です。キョウカや式神フォロワーで場を制圧しつつ≪真実の狂信者≫でしっかりライフも奪い切る。上記の目指した構築に当てはまっています。

 

 最初は≪魔法剣≫を採用するのだから疾走フォロワーは多めに採用すべきと考え5~6枚採用しましたがいまいち勝てませんでした。というのも現在は3投している≪鬼呼びの導師≫や≪小さな優等生・キョウカ≫を削って≪刃の魔術師≫を採用しましたが、これだと攻めも守りも中途半端になってしまいましたし、そもそも強いカードとも感じません。

だったら思い切って疾走は≪真実の狂信者≫1種類に絞り、その分返されない場を構築して攻撃力を担保する方向に進めました。これが功を奏し上記の盤面を捌くことに重きを置きつつライフも大量に奪える構築を実現することが出来ました。

≪魔法剣≫は疾走フォロワーに使用するのが一般的にパフォーマンスが高い使用方法ですが、スタッツ強化したフォロワーを場に生成すればそれだけで相手にとっては脅威となりプレッシャーをかけることが出来ます。勿論闇雲に高スタッツにするのではなく、守護フォロワーをセットで並べたり、複数展開が前提になります。

言いたいことは僕の中に「魔法剣は疾走フォロワーが多いデッキに採用すべきである」という固定概念があったということです。疾走と≪魔法剣≫はセット運用が前提であると考えていたため、疾走フォロワーが少ないデッキでは入れる意味が無いだろうと勝手に結論付けていたのです。

しかしそれは違っていた。然るべき運用を図れば疾走フォロワーがいなくても≪魔法剣≫は十分にパフォーマンスを発揮できるのです。これに気付くことが出来たのが今回の1番の収穫です。

 

 

 ・実際の対戦感触

デッキが完成してからの対戦は自分が思った通りにゲームメイクを行うことが出来ました。場を処理しつつ複数体の脅威を大量展開する動きが綺麗に決めることが出来ました。2ターン大量展開を決めれば大抵の勝負には勝つことが出来ます。それまで5割ほどだった勝率が目に見えて勝率を上げることが出来ました。10連勝とは行かずとも5,6連勝は何度も出来るほどには安定して勝利を重ねることが出来ました。

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高スタッツを作るだけでも十分強い

・まとめ

構築を時系列にまとめると、

アマツや疾走ウィッチなどの環境デッキで勝てない

これからのデッキに勝つ構築を目指す

 ↓

迷走した末に固定概念に縛られない構築を目指す

完成してバカ勝ち☆

という具合です。

 

今回伝えたいことは2つ

・固定概念に捕らわれないこと

・デッキに感じた違和感の感覚は本物であること

 

固定概念に捕らわれないことは≪魔法剣≫の項でも触れましたが、カードのプレイ、採用枚数などある程度テンプレはありますが、それが全てではないということです。意外な方向からの切り口がカードに新しい強さを見出すこともあります。

デッキに感じた違和感の感覚は本物であること。これは惰性で使用し続けた疾走フォロワー2種が当てはまります。何となく感覚でこのカードは要らない、デッキから浮いてると感じたらその感覚は概ね正しいです。人間意外と直感でそいうことは分かるものです。ただそれを言語化、理由付けまで持っていくことが大切なのです。

 

感覚ってとても大事で、デッキ調整の第一歩はまず感覚から始まります。「このデッキ弱い」と感じるのも感覚です。その感覚を言語化できればgoodです。言語化を構築に反映できたら最高です。デッキ作りってそうやって鍛えられるんじゃないかなと思います。

今回も「アマツは今強くない」というざっくりした感覚から構築が始まりました。そして納得行く構築に持って行けたのは幸いです。常にそうありたいけど中々難しいのが現実。これからもデッキ構築に励んでいきたいですね。この記事が読んだ人の少しでも役に立てれば幸いです。では。

 

 

 

 

 

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