しーぷのすこすこシャドバブログ

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元カドショ店員がブラックロータス事件が起きた原因を考える

ツイッターで話題になっているブラックロータス事件はなぜ起きたのか。すでに間違えた商品との交換は完了して、店舗も謝罪文をツイートしている。

今回は元カドショの店員をしていた筆者の視点からなぜ起きてしまったのかを考察していきたい。

 

・事件の概要

今回話題になっているブラックロータスにはいくつかバージョンがある。a版、β版とみんなが言っているのはバージョンのことで、a版はMTGの販売がスタートした時最初に刷られたカード。β版はα版の再販みたいな感じ。カードの角の丸みが微妙に違う程度でイラストも同じなため、素人目にはa,β版のカードは同じものに見えてしまうだろう。

だが今回は専門のカードショップで、しかも鑑定されてα版の明記があった上で商品の渡し間違いが起きてしまった。それも何百万円という非常に高額なカードでだ。

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ネットの拾い物だが1枚目がa版、2枚目がβ版。

 

・考えられる原因

1番の原因は単純に渡すカードを間違えてしまったと考えられるが、元ショップ店員としてはダブルチェックを怠ったために今回の事件は発生してしまったと考える。

筆者がショップ店員をしていた店舗では、数万円以上する高額カードについてはカード1枚1枚に管理番号を設けてリスト化していた。そのカードを販売する際には上司に売ることを報告して、上司がリストと管理番号を照らし合わせ、それのチェックが完了した後に販売しお客様にお渡しする方法を取っていた。

この方法なら少なくとも上司が1度販売するカードについてチェックを行っているため、間違いがあった場合そこでミスを食い止めることが出来る。例え上司が間違っていても今度はリストを管理番号をと照らし合わせれば間違いを発見することができる

そのため今回の事件はこうした複数人での管理・オペレーションの体制及び運営を行っていなかったのではないのかと考えられる。

 

また件の店舗では数十万円以上するカードは見本展示で販売を行っているが、仮に販売する際に見本と実物を紐づけるもの(例えば管理番号を付けるなど)が無かったのではないだろうか。見本で販売するのだから実物の警備は頑丈な金庫、ないしはそれに近い場所で保管していると思われるが、紐づけるものが無ければぱっと見は同じカード、間違える可能性は十分考えられる。この場合でもやはり複数人でのチェックは必要になるだろう。

何にせよ、店舗側のオペレーションに落ち度、穴があったことは間違いないだろう。

 

・筆者が思ったこと

上記の筆者の考察はあくまで考察なので、実際に何のミスが起きたのかは分からない。あくまでショップ経験者という立場から考察しただけである。といってもカードショップに限らず高額商品の販売には何かしらのルールがあるものだろう。結局はヒューマンミスによって起きてしまったことだが、如何せん金額が金額なため、該当店舗の信用問題に爪痕を残してしまったなと筆者は思う。

 

我々ショップを利用する側は店員に出されたものをしっかり確認することがトラブル防止に繋がるので買う前にしっかり確認しよう。どんなに頑張ってもヒューマンミスは起きてしまうものだから、店舗側も引きずりすぎずに同じミスが起きないように業務改善に取り組んでいけばそれでいい。筆者もよく利用してるしね。そうやって店舗とユーザー双方が協力していければいいなと思う。

ただし謝罪文の内容については、少なくとも原因と改善策については具体的にしっかり書くべきです。それは間違いを犯した者の責任として行うことです。その点だけはしっかりして欲しいですね。

 

 

・該当店舗への中傷ツイートについて

今回の事件でとても嫌だ、というか気持ち悪いなと思ったのはツイッターの反応。攻撃的なツイートが多くを占めていて、明らかに妄想なものまであった。

管理体制が甘い、オペレーションが甘い等店舗に落ち度は確実にある。それでも攻撃しすぎです。店舗も人が運営しているのだから、ミスは起こさないようにしてもそれでも起きてしまうものなのです。被害に遭われた方も既に交換は完了していますし、これ以上当事者以外が騒ぎ立てるのはどうかと思います。

 

信用できない、嫌だと思うのならその店舗を利用しなければいいだけの話。これ以上関わらないが板。ゲームに関係ないところで悪口言ったってなんにも始まりませんよ。最近カードゲームに関わることで、攻撃的なツイートしている人をとても多く見かける。筆者はそれがすごく悲しいです。

もっと明るいニュースと意見が増えることがこれから起きていけば良いですね。